肛門が緩むと全てが緩んでしまいます。
気をつけの姿勢をするとき「お尻に力を入れて」と言われた記憶はありませんか?これにはちゃんと理由があって、お尻に力を入れることで、人のカラダは真っ直ぐになるようにできているのです。
カラダを真っ直ぐにできる=正しい姿勢が取れる
姿勢を整えるのに大切な骨盤。そして、その骨盤を支える筋肉群を鍛えると、驚くほどのメリットがあるのです。
- 骨盤と肛門括約筋の深い関係
- 肛門括約筋を鍛えることがもたらす5つの改善
- さぁ肛門を鍛えよう
骨盤と肛門括約筋の深い関係
人の姿勢は骨盤の角度で決まるといってもいいくらい、骨盤を立てておくことは大切です。
その骨盤を正しい位置にキープするために、下からハンモックのように支えているのが「骨盤底筋群」という筋肉たち。そのほとんどを占めるのが、肛門周りの筋肉、肛門括約筋なのです。
お尻に力を入れると自然と正しい姿勢になるというのも当然というわけですね。
そしてなんと、
肛門括約筋を鍛えて骨盤を正しい位置に戻すことで、体質も体型も激変する
というのです。
肛門括約筋を鍛えることがもたらす5つの改善
■1. 骨盤を理想的な位置(わずかな前傾)にしてくれる
■2. お尻周辺の大きな筋肉も同時に鍛えられる
■3. 排便がスムーズになる
■4. 下腹が凹みやすくなる
■5. バランスの良い肉づきになる
■1. 骨盤を理想的な位置(わずかな前傾)にしてくれる
肛門括約筋を鍛えることで、ゆがんでいる骨盤を理想的な位置(わずかな前傾姿勢)に戻すことができます。
すると骨盤と密接につながっている、おしりの筋肉、太ももの筋肉、おなかの筋肉も連動して、正しく使える位置に戻っていくのです
■2. お尻周辺の大きな筋肉も同時に鍛えられる
筋肉はひとつひとつが重なり合って、全身につながっています。
筋肉が正しく使える位置にくるということは、筋肉を正しく鍛えることができるということです。筋トレをして、鍛えたい筋肉にしっかり効かせるようにするには正しい姿勢が大切です。つまり、効果的に鍛えていけるというわけです。
さらに、全身の筋肉の70~80%は、お尻から太ももにかけてついています。大きな筋肉が鍛えられると、体の基礎代謝がグンと上がり、やせやすく太りにくい体質に変わっていくのです。
■3. 排便がスムーズになる
体内の老廃物の70~80%を占める大便は、肥満や不調の元凶です。
肛門に柔軟性があれば、開閉がスムーズになり、便をするっと出しやすくなります。
■4. 下腹が凹みやすくなる
骨盤がゆがんで内臓が下がり、又、物理的に腹筋が使いづらくなると、下腹部がたるんできます。
つまり、骨盤を立て、腹筋がきちんと使えるようになると、腹の引き締めも効果的に行えるのです。
■5. バランスの良い肉づきになる
骨盤が後傾することで背骨が丸まると、猫背になり背中やわき腹にも脂肪がつき始めます。お尻や太もも裏側の筋肉も効率よく使えず、そこをカバーしようとして必要以上にふくらはぎが使われ、太くなっていきます。
逆に言えば、骨盤をやや前傾に正すことで、余計な脂肪をつきにくくさせ、大きな筋肉を有効に使えるようになり、ふくらはぎも細くスラリとした足になることが可能なのです。
肛門括約筋を鍛える方法はとても簡単!
● 背すじをスッと伸ばして自然に立つ。
● ペンをお尻の割れ目の奥(肛門に軽く触れる程度)までしっかり差し込み手を離す。
● 肛門付近の筋力でギュッと挟みこむ。
● そのまま8秒間キープする。
これを1日3セットやれば良いそうです。
肛門は、自分の意思でコントロールできない「内肛門括約筋」と、コントロールできる「外肛門括約筋」の2つの筋肉で囲まれています。
肛筋について、さらに詳しく知りたい人は、久嬢 由起子さんの本、
「やせたいなら肛筋を鍛えなさい」をぜひ読んでみてください。




まとめ
肛門括約筋を鍛えるだけで、この驚くべき効果、変化を体現できるのであれば、もうやらない手はありません。
1日24秒、肛門括約筋を鍛えてダイエットや理想の体づくりに役立てていきましょう。
一つ誤解しないでいただきたいのは、肛門括約筋を鍛えること「だけ」では理想のカラダにはなれないということ。
日々の食生活、睡眠、筋トレなど、努力は当然ながら必要です。
それらを踏まえた上で、効果的に、効率的にカラダに反映していくために、お尻周りを鍛えることはとても重要と言えるでしょう。
次回はカラダを鍛えることについて探究していきます。
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