肩こり・・・デスクワークのみならず、日常生活で訪れる厄介な症状ですね。
日本人しか肩が凝らないとか、歳をとると凝りやすくなるとか、頭痛の原因だとか、まつわる話は数ありますが、肩こりを引き起こす要因を探りつつ、一刻も早く楽になる5つの方法を紹介します。

- 肩こりはなぜ起こる?
- 肩こりを治す5つの方法
- 肩こりを予防する
肩こりの原因3つ
1. 筋肉疲労
2. 加齢による骨や腱の衰え
3. 他の病気や症状による
1. 筋肉疲労
筋肉疲労は、筋肉の緊張状態が長く続くことによって起こります。
前屈みの姿勢や崩れた姿勢などを長く維持することで筋肉の緊張状態が続き、疲労して固くなり、血管を圧迫して血流を妨げたり、末梢神経を傷つけて痛みを起こすのです。
2. 加齢による骨や腱の衰え
加齢によって骨と骨の間でクッションの役割をする脊椎がつぶれ、頸部脊椎症という状態になり、首や肩こりの原因になります。
3. 他の病気や症状による
貧血、低血圧、高血圧などの血流の異常や狭心症や心筋梗塞といった病でも凝ると言われています。
また、度の合わないメガネをかけていたり、歯の噛み合わせが良くない、不安やストレスがあるといった場合も肩こりを引き起こす要因になります。

肩こりを治す5つの方法
■1. 肩を動かす
■2. カラダを温める
■3. 湿布を貼る
■4. 薬を飲む
■5. 医者に診てもらう

■1. 肩を動かす
肩こりの原因は大抵、肩甲骨周辺の凝りにあります。
肩をよく動かすことが、自分で治す1番の近道です。いくつか肩をほぐす運動はありますが、いずれも肩甲骨を動かす、寄せる動作が重要となってきます。
逆に言えば、肩甲骨を寄せて動かすことができれば、どの運動でも効果が期待できる、ということになります。
A. 肩を上下に動かしましょう。
2、3秒上げたらストンと落とす。これを5〜10回続けます。
B. 胸を張って腕を真横に広げます。
そのまま肘を背中に寄せていきましょう。後ろで肘と肘をくっつけるくらいの意識で可能な限り寄せ、5秒静止してから、ゆっくり戻していきます。これも5〜10回。
C. 片手を横に肩の高さに開いて壁に手をつきます。
ついた手と反対側へ首とカラダをマックスまで向けていきます。5〜10秒。首と肩に効きます。
■2. カラダを温める
蒸しタオルを患部に当てて温めましょう。湯船につかり、全身を温め血流を良くするのも効果的です。
■3. 湿布を貼る
市販の湿布薬を貼ります。温湿布が良いでしょう。
一般的に、冷湿布は腫れていたり、熱をもっていたりする場合などに用いることが多いです。
■4. 薬を飲む
頭痛薬には腰痛や肩こりに効くものも多いです。また、チアミン(ビタミンB1)、トコフェロール(ビタミンE)、シアノコバラミン(ビタミンB12)などを補給すると良いとされています。
■5. 医師に診てもらう
痛みが強い場合や、目眩や吐き気がするといった症状がある場合は医師の診断を仰ぐのが賢明です。
また度の合わないメガネはキチンと検眼して、歯の噛み合わせは歯医者でケアしてもらうなど、根本的な解決を目指しましょう。

肩こりを予防する
肩こりに限らず、対処療法では、時間もお金もロスしてしまいます。
まず、日頃から予防することが重要です。さらに言えば、肩の凝らない姿勢や生活態度、生活習慣を身に付けられれば、肩こりとも無縁になれるかもしれません。
予防策 1. 正しい姿勢を身につける
予防策 2. 運動やスポーツで筋力をつける/気分転換をする
予防策 3. 癖を見直す

予防策 1. 正しい姿勢を身につける
前屈みの姿勢や、猫背、もしくは反りすぎなど、背骨のS字カーブに負担のかかる姿勢は、肩こりの原因になります。
休憩をこまめに取り、姿勢チェックを習慣づけて、正しい姿勢を身に付けていきましょう。
予防策 2. 運動やスポーツで筋力をつける/気分転換をする
軽い筋トレや、スポーツでカラダを動かしましょう。
柔軟な筋肉はコリの予防になりますし、カラダを動かすことでストレスも発散できます。
軽く散歩して腕を回す、首を回すといった程度のことでも十分に効果があります。
予防策 3. 癖を見直す
ものを噛む、頬杖をつく、足を組む、カバンを持つなどの動作で、片方ばかりを使っている、重心を傾けているといった心当たりはありませんか?
左右のバランスを上手にとることも意識しましょう。
まとめ
肩こりは歳を重ねるごとに、なりやすくなったり、ひどくなったりします。
一旦、こってしまうとなかなか回復できなかったりします。
日頃から、予防を心がけ習慣づけることで、肩こりにならないカラダにしていくことが快適な生活への道です。
たまに首を回す、肩を回す、伸びをする、といった動作を取り入れて、ひどくする前に改善していきましょう。
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