あなたは今、座っていますか?
立っているならOK。
座っているあなた、座ってからどのくらい経っていますか?
普段の仕事や趣味の動画を見ていたり、気がつけば1時間2時間経っちゃいますよね?
- 日本人は座りっぱなし世界一!?
- 座りっぱなしはとにかくヤバイ じわじわヤバイ
- 健康へシフトする3つのキーワード「肛門」「階段」「30分」
日本人は座りっぱなし世界一!?
座りっぱなしは死亡リスク1.4倍!
1日10時間以上を座って過ごしている高齢の女性は、適度に動き回っている同い年の女性より、8歳分も身体面の老化が進んでいるという研究結果や、座っている時間が1日に11時間以上の人は、4時間未満の人に比べて、死亡リスクが1.4倍アップするという調査結果も出ています。
世界一座っている日本人
10年前の調査によると、この時すでに日本の成人は平日平均7時間座っていました。これは世界の調査対象20カ国中、最長時間でした。
オンラインでのつながりがさらに増えた現在の日本人は、当時より、もっと座っている時間が長くなっています。
でも、座りっぱなしの何が危険なのでしょうか?
座りっぱなしが危険な3つの理由
1. 血流が滞る
2. 筋力が低下する
3. 肛門の締まりが悪くなる
1. 血流が滞る
血流が滞るという事態は、体のあらゆる面に影響を及ぼします。血行が悪くなると疲労や倦怠感の要因にもなります。
座りっぱなしでいると、血液は下肢へ溜まりやすくなります。その状態から横になることで、睡眠時無呼吸症候群を引き起こしやすくなり、満足な睡眠を得られなくなります。
心疾患のリスクも
さらに、血液も固まりやすい状態となり、長年、良くない座りっぱなしが続いてしまうと、 脳卒中や、心血管疾患のリスクも高まっていくと言えるでしょう。
アメリカの国立がん研究所栄養疫学部の研究によれば、「座りっぱなしの状態が1日7時間以上の人は、1時間未満の人に比べて総死亡リスクが47%、冠動脈疾患の死亡リスクは2倍多い」そうです。
2. 筋力が低下する
筋力の低下が老化を加速させることはよく知られていますが、座りっぱなしは一番鍛えるべき足腰の筋力を弱らせてしまいます。
糖尿病の危険性も
又、動きの少ない筋肉は、糖を取り込みにくくなります。すると血糖値が上がり、それを下げるために、すい臓がインスリンの分泌量を増やします。この過剰なインスリンの分泌は、がん細胞の動きを活発にしてしまうらしいのです。
そして当然、過剰なインスリンの分泌によって、すい臓の分泌機能が低下してしまうと、糖尿病の危険性も高まります。
3. 肛門の締まりが悪くなる
長時間、座りっぱなしでいると、肛門に負担がかかり痔になりやすくなります。
そして、お尻周りの筋肉も弱まり、知らず知らずに姿勢も乱れ、骨盤が後傾してしまいます。肛門も緩みがちに。お尻の穴、スースーしていませんよね?
しかし、安心してください!最新の研究で、デスクワークで1日10時間座り続けるライフスタイルだとしても、少しの心がけで、過度の老化を防止できることがわかっています!
座りっぱなしの危険を回避する3つの方法
■1. 30分ごとに、こまめにカラダを動かす
コロンビア大学の研究調査によれば、短時間でも立ち上がって体を動かすだけで、死亡リスクを軽減できると発表しています。
首をぐるぐる回したり、屈伸運動や、足上げをしたり、腰を捻ったり、歩き回ったりするなど、軽い運動でも効果があるそうです。
身体を動かすことで、自然と体内の抗酸化作用を高めていきます。がん細胞の働きを弱めることも期待できるかもしれません。
30分がキーワード
ぜひ、意識して30分に一度は立ち上がって軽い運動をこころがけてみてください。
■2. 階段を使う:下半身中心の筋トレをする
血流を促すためには下半身の筋力アップが有効です。
危険を回避するのみでなく、健康的なカラダにシフトするために、下半身の筋トレをしましょう。スクワット、フロントランジ、ヒップリフトなどはかなり有効です。筋トレの方法については別の記事で詳しく紹介します。
筋トレの効果は2、3カ月しないと現れてこないものですし、座りっぱなしの生活を続けるからには、持続できる筋トレが最適です。ですので・・・
日々、階段を使いましょう。今まで階段をスルーしていた人はちょっと頑張って階段で昇り降りしてみましょう。今まで使ってなかった人ほど効果テキメンです。
■3. 肛門をギュッと締める
すでに肛門がピシッと*印になっていない人は問答無用で肛門を引き締める訓練を始めてください。
そうではなくても、座りっぱなしの人は肛門をギュッと引き締める習慣をつけましょう。やってみればわかりますが、お尻に力を入れると骨盤に芯が通るような感覚になります。
骨盤を立てやすくなります。すると姿勢も正しやすくなります。背筋が伸び、腹筋も使えて腹もへっこみ、ヒップアップも期待できます。
まとめ
これまで、あまり動かない生活スタイルが定着してしまった人が無理に運動をするのは、かえって身体に悪いのではないかという見解もあったそうです。
しかし昨今では、たとえかつて運動の習慣がなかったとしても、たとえ今が何歳であろうとも、適度な運動は健康に有益であると実証されています。
始めた運動は必ず、それなりの効果を発揮するのです。いつから運動を始めても決して遅くはありません。
因みに、老化について
学術的な知見では現在、人間やその他の生物は、“経年劣化”して老いるのではなく、あらかじめ遺伝子に「老いて寿命を迎えるように“プログラム”されている」のだという考えが主流になってきているようです。
80歳代にも関わらず、20歳や30歳の人と変わらぬ若さを保つ脳を持つ老人も居ます。遺伝子の「老いてゆくプログラム」を書き換えるようなことが可能になったら、人生100年時代も想像を超えた世界に変わっていきそうですね。
次回は、在宅でカラダを鍛えるトレーニングを探究します。
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